2018年2月19日月曜日

進学報告をいただきました。

 自分がやりたいことと接骨院という業態に大きなギャップを感じて、整体院というあやふやな感じ(一応、鍼灸治療院という形では保健所登録していますが)で始めて6年たちました。

 仕事の傍ら高齢者支援事業などに参画していますが、もう一つライフワーク的にやっている仕事が

「不登校児」や「引きこもり」「就労困難者」の支援です。

 昨日、相談者のご家族から進学の報告がありました。今受け持っている方では最後の報告でしたので一安心。

 不登校や引きこもり、またさまざまな理由で仕事が続かない方というのは現状の福祉制度では非常に取りこぼしが多くなります。

 近頃は高齢者やそのご家族に対するフォローも行政や公的機関では難しい部分が出てきています。

 私は難しい理由の一つに「多様化」があると思っていますが、高度経済成長期からバブル崩壊を経て、働き方の多様化を政府が認め改革を行おうとしている時代です。

 働き方が多様化するということは、そこにいたる筋道も当然多様化しているということです。

 多くの相談を受けてきて、確信しているのは

「前の時代の成功体験は、次の時代ではまったく参考にならない」

ということです。

 とはいっても、家族全員で出口がわからなくなっているケースもありますので、私の場合は一つ一つ状況を分析しているので、上のような確信とはまったく関係ない課題が見つかることも多いです。

「孫が働かない理由の根本原因が祖母の介護にあった」

そんなケースもありました。もう少し詳しく書くと

「そもそも、孫に祖母の世話をさせてた事実を家族全員が忘れて働かない孫を責める家族」

ぐちゃぐちゃです。そもそも何が原因だったか誰も覚えていません。

 守秘義務とかあるので細かくはかけませんが、私のブログにはこの手の話が多いので

「なんだか、うちと似てるかも??」

って言う共感があれば幸いです。


2018年2月4日日曜日

高齢者のごみ屋敷問題

 また微妙なテーマを……。とお思いでしょうがここではいわゆる

「積極的にごみ収集をして迷惑行為に及ぶ」ごみ屋敷ではなく

体力の低下、理解力の低下による生活能力の低下が原因の「ごみ屋敷化」の話です。

 いまだ、医療や世間では身体機能や精神機能の低下による要支援化を重要視していますが、バリアフリー問題で語られるところの身体機能のバリアではなく、理解力や知的能力のバリアの結果起きるごみ屋敷問題もあります。

 実際わたしが関わったケースを例に出しますと

 妻に先立たれ日常ごみの捨て方がわからなくなり、さらに自炊もできずパック惣菜を購入するようになった結果大量のごみ処理に困り、近所の川に不法投棄を始めたケース

 体力がなくなり、ゴミ捨て場まで持っていくことができなくなり部屋にごみを積み上げるようになった結果、異臭騒ぎとなったケース

 軽度の認知により収集日の理解が低下し間違った日にごみを出したことで近隣住民に注意され、ごみを出しにいけなくなりごみ屋敷化したケース

こんなケースと関わりました。

 すべての人が能動的にごみを集めていったわけではなく

捨て方がわからなくなる

間違えたら怒られて、怖くなって捨てられなくなる(分別義務も同様)

体力問題で捨てることができなくなる

 社会性活自体に根本的なハードルの高さがありそのことが問題の根底にあるとわたしは考えています。

 これは個人の社会生活ではなく現代の日本の社会全体のハードルの高さです。

 ちょっと良くわからないと思いますので、具体例を挙げさせていただきますと

そもそも

銀行に通帳とはんこを持っていき窓口の人に要求を伝えれば適当にやってくれた時代

ごみの分別など関係なく、黒いゴミ袋に入れて出せば回収してくれた時代

自身が家にいないときに隣の人が届いた荷物を預かっていた時代

子供が泣いていても通報されない時代

 そんな時代に生きていた方々が急にマイナンバーで管理され、細かい新ルールを強制され、何をやっても怒られるんです。

 適応していくのは非常に困難なのではないかと思います。

 私がここに記事を書いたからといってじゃあ何が解決するのかというと解決しないのですが、今社会に適応している方々に

 今の社会のルールがそもそも理解できていない方々が居るという事実をひとかけらでも知ってもらえるのではないかなと、そんな話です。