今回も趣味ブログからの転載です。ですので、フランクな表現になっております。ご容赦ください。
なんだか不正請求について恐ろしいほどのカウントが回っています。正直怖いです。
でも一番怖いのは某治療系国家資格の方々から「接骨院は不正請求ふつうなんでしょう?」と言われたことです。
と、いうわけで何が不正請求なのかの説明回です。
いつもどおり「ほんまでっか!?」くらいの気持ちで読んでいただければと思います。
まず、医療でも介護でも接骨院でも絶対ダメでやったら即座にアウトなのが
「実際には来ていないのに来たことにして請求する」
いわゆる水増しです。
今回話題になっている事件もそうですね。
経営している院長がお金が欲しくてやっている他に無視できないのが、交通事故にあった被害者が、慰謝料欲しさに通院したことにしてほしいと頼むケースです。
私自身もかつて、月に7件から20件の交通事故患者を診ていた時代は実際に持ちかけられたことがあります。当然断っていますし今は交通事故の取り扱い自体一切やっておりません。接骨院じゃないので。
質が悪いのが、当たり屋からの→医療費水増し提案→弱み握られ深みにはまる
これです。昔知り合いでもハマった先生がいたよーな、いないよーな……ふわっと
また、これも水増しの一種ですが
「身内の保険証を使って通院したことにして医療費を請求する」
これも当然アウトです。
他にも
「患者さんが保険適用してほしくて肩こりや疲れをケガということにして請求してしまう」
これもアウトです。しかも、これは患者さん自身が自分の「保険証の不正使用」というコンボ技です。双方罰せられる可能性があります。
接骨院は外傷分野でしか保険が適用できません。
ただし!よく勘違いされるケースでほかの医療系国家資格の方々からも「不正じゃないのか?」と言われてしまうものに
さしたる原因のわからないぎっくり腰や寝違え、膝の痛み、またはスポーツによる体の痛みは保険適用じゃないのでは?というものがあります。
これらの痛みの中にはRepetitive strain injury リピーティブ ストレイン インジャリー といって
繰り返し同じ動作を行うことによってついには炎症や機能障害を起こす。
といいった外傷と判断されるものがあります。ウィキペディアにも載っています。英語ですが。
このリピーティブストレインインジャリーはスポーツでは選手生命の危機、そして現在では介護職や運搬業の方々の高い離職率の原因であるとされており、
特に厚生労働省よりこの業種の事業責任者には
「従業員の腰痛や作業時の身体の痛み」
に対して対策に取り組んでいるかが監査されるようになっています。特にデイサービスや介護施設では、対策が文書化されているかまでチェックされています。厳しい。
柔道整復師は患者さんの訴えがケガによるものである場合、その負傷原因を明記して正しいことを患者さん本人に確認を取るというのがルールになっています。
ワイドショーなどがあんまり騒ぐので、合法と違法がごちゃごちゃになってしまっていますが、しっかりした接骨院は正しく業務を行っています。
もう一つ、接骨院の窓口料金が不明瞭になっているという方がおりますが、明細も希望すれば出してもらえるように制度が決まっておりますのでぜひとも疑問は疑問のままにせず窓口で請求していただけると、保険制度について患者さんご自身も責任をもって使うことができるのではないかなと思います。
お役に立てばと思います。
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