2018年4月25日水曜日

チック症についての治療手段

 私の治療院では主にチック症に対しては遊戯療法や認知行動療法を行うようにしています。
 ただ、普通にやっていてはチックの行動修正をやっているうちに、次のチック症状に移ってしまい振り出しに戻ってしまうので、


 具体的には

 周囲から見て不快と判断されやすい行動がチックとして出ている場合には、それを別の癖と置き換える方法を取ります。

 さらに具体的には
唇をなめ続ける、ストレスが続くとよだれが止まらないなら

唇を指でなぜる(軽く!) から
最終的に 指をこすり合わせる

に変化させていきます。

 あくまでその子の特性や精神状態 やフェーズ(どのような行動傾向か)で都度検討していきます。

 大切なことは誰しも、ストレスのサインというものは持っているので要はそれが周囲に影響を与えれば「問題行動」として扱われてしまうし、目立たなければ「癖」で済まされます。

 置き換えることを最優先に考えるのはいわゆる認知症や 中心症状・周辺症状と同一の考え方ですが日常生活や社会参加を第一に考えた場合すばやく適応させ自立させることが重要になるからです。

 遊戯療法はより単純で、集中していると問題行動が出にくくなるという点から多くの場合、治療方法として採用されています。

 ただし、この場合どうしても時間的余裕の無さからゲーム機などを与えてしまいそうになりますが、極力相手が存在するゲームを使うことで

集中力
交渉能力 
自他の比較力 
情報収集能力と分析力

を鍛えていく目的があるからです。

 これもまた、対象の子(大人でも)の特性や傾向を考えて複数のゲームを選んでいきます。

 

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