2018年12月5日水曜日

利用者様が電動ベッドに寝てくれない理由

 時々は介護の話も書かないといけないかなと思っております。

 こんにちは森崎です。

 私は治療業と共にケアマネージャーとしても活動しています。その関係上インフォーマルな対応として、様々な相談を受けることも多いのですがその中で割と未解決なままになりがちなのが

「導入した福祉用具が利用されない」


という問題です。

 そもそも福祉用具って介護保険レンタル対応のものや買い取り、または自費レンタルといろいろあるので、ちょっと現役のケアマネージャーでも種類を把握しきれない部分が多いのですが、なかでも今回は「電動ベッドを使ってくれない」についてです。

 電動ベッドが導入される理由にはいくつかありますが主に

1、ご本人の寝起きが布団ではつらい

2、現行の寝床では家族やヘルパーの介護が厳しい

3、身体機能向上のためのリハビリに使用

で導入されることが多いかなと思います。

 ただ実際導入したけど使ってくれないという事例も多いです。

ここからは私の憶測が多く含まれているのですが 
6年ほど現場でいろいろアセスメントしたりモニタリングしたりした結果大体こんな感じなのかなと思います。

1、電動ベッドを使うことにそもそも不安が大きい

生き物は割と寝床を変えたくないものです。人間もそうです。退院直後でベッド導入と在宅生活が同時ならまだしも今まで寝ていた環境から突然ベッドにと言われてもなかなか移行できない方も多いでしょう。

2、寝室ごと移動してしまったため、孤立感が強くなった

川崎周辺と御殿場を行ったり来たりしながら仕事しているとよく遭遇するのですが、川崎や横浜はベッド導入と寝室の移動が行われることは少ないです。
端的に言えば、家が狭かったり部屋がそこしか使えなかったりで布団とベッドを交換というのが多いです。

これが広い家ですと少し事情が異なり、寝室ごと移動というパターンが多くなります。

また、これも多いケースですがなぜか要介護者が居間やリビングに寝るようになり(理由は様々ですが)、ご家族が寝室に移動させたい等がベッド導入の理由の一つになっている場合です。

このパターンだと「ベッドが嫌だ」「部屋が嫌だ」という理由よりも「居間にいたい」「介護者のそばにいたい」という理由の方が大きいのではないかと思います。

問題提起だけして終わってしまう形ですが、ベッド導入の際の可能性の一つとして参考になればと思います。

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