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2025年12月9日火曜日

グッピーの交配で望む形質を得るための覚書

 今回も治療院とは何も関係ない話ですが、治療室に展示中の熱帯魚の維持管理に連なる話です。

グッピーは親子のわずか一代で形質が大きく変わってしまう魚であるため、次の世代につなげるための親世代の選別が非常に重要になります。

まだ合計7世代しか累代(世代を重ねること)していない初心者の私ですら、この親選別の重要性は理解できました。

ところが実際、どのように選別していったらいいかというマニュアルのようなものは中々見つけられませんでした。もしかしたら、ブリーダーや愛好家たちの秘中の秘なのかもしれません。

そこで、1年8か月、2系統を飼育した記録と私なりの考察をYOUTUBEにて公開し続けていました。

結論から先に述べさせていただくと当チャンネルで飼育している「エンドラーズイエロータイガーグッピー」は判明している部品が次のようになります。

①下地のベースカラーは灰色に赤い差しの入る地味グッピー色

②テクスチャーカラーに黄色の色彩

③エメラルドグリーンの構造色(光の反射によって出る輝きの色)

④上半身の背中側にプラチナと呼ばれる構造色とそれに伴う暗色のテクスチャー

⑤一番上のレイヤーにスネークスキン

⑥尾びれは決まっていない

こうなります。次の写真のグッピーが代表例となります。

以下の写真は当院のエンドラーズイエロータイガーグッピーPとF1です。この形の維持を目的とします。


遺伝的な要素として次を解析済みです。

①常染色体で対立しているノーマル(記号AA)とゴールデン(記号bbブロンドのb)

ノーマルの地味グッピー色が顕性(優性)であり不顕性(劣性)であるゴールデンは不顕性遺伝子が二つそろわなければ現れません。

②おそらく常染色体に乗っている黄色の体色。

ゴールデンとの区別ですがゴールデンの場合は不顕性であるb遺伝子を両親からそれぞれ二つもらえた場合にのみ出現し、生まれた時から全身が黄色となります。

それに対し、こちらの黄色は大体生後60日目くらいから出現するノーマルの上に乗ってくる少しくすんだ黄色です。

このことからグッピーの体色にはベースカラーとテクスチャーカラーが存在するのであろうと考えています。

次は性染色体に伴性(必ずその遺伝子に伴う)に遺伝してくる形質です。

③Y(オス)染色体に伴性している構造色としてのエメラルドグリーン

こちらはイエロータイガーのメスとオールドファッションのオスを掛け合わせ
得られた子供にプラチナとエメラルドグリーンが消えたことで確認できました。


上の写真のようにのぺっとした黄色地にスネークスキンが乗っている個体が多く生まれました。

④Y染色体に伴性している構造色としてのプラチナ

これも上記の写真の個体群にプラチナが発現していないので、少なくとも構造色プラチナもY染色由来であると結論しました。

⑤X(メス)染色体に伴性しているスネークスキン(サンプルペア1、サンプルペア2)

こちらはイエロータイガーのオスとオールドファッションのメスを掛け合わせ得られた個体にプラチナとグリーンの構造色が出現しスネークスキンが消失したことから、当院のエンドラーズイエロータイガーグッピーのスネークスキンはメス由来であると結論しました。

サンプルペア1↑の個体群はプラチナとグリーンが出現しノーマルカラーにオールドファッションの単眼模様が出現しています。

サンプルペア2↑の個体群はプラチナが強く出現し黄色のテクスチャーと黒いテクスチャーが出るもコブラ模様は見られません。

ここからは余談ですが、メス側がスネークスキンを持っているという説の補強になるので乗せておきます。

偶発的に出現したダブルソード♂の子孫を維持しようとエンドラーズイエロータイガーのメスと掛け合わせた結果。

F1でスネークスキンを半分だけ持ったダブルソードのなりそこないと、ややダブルソードになっている個体が出現しました。ベースカラーはやはりノーマルです。また黄色のテクスチャーはオスもメスも持っていることが一枚目の写真から想像できます。



これを選別累代した結果、F4世代で完全にスネークスキンが消失し、ダブルソードの固定化に成功しています。徹底的にテクスチャーを抜いていった結果、スネークスキンどころかプラチナもエメラルドグリーンもすべて消えベースカラーのみのグッピーとなりました。




以上の実験の結果当院のエンドラーズイエロータイガーグッピーを維持するには少なくとも
プラチナとエメラルドグリーンの構造色をもった♂

スネークスキンを持ったXレースメスまたはスネークスキンを内包したメスが必要となると予測できます。




2021年2月26日金曜日

治療院のアクアリウム ミナミヌマエビ全滅。

  CO2の添加装置を自作して、約1リットルのCO2を5時間かけてエアーしましたところ

夜間にミナミヌマエビとカバクチカノコガイが全滅しました。

初日は1匹でしたが、三日後にすべて死んでしまいました。

 原因は間違いなく酸欠だと思うのですが、水草も夜間は酸素を吸収して成長に使うというのを失念していました。

 ベタはびくともしていませんでした。

 そしてAmazonのこのライトですが、水草にはあまり効果がありませんでした。

 これにプラスして白色光を加えればまた違うのかもしれませんが現時点ではいったん仕舞います。




2021年2月22日月曜日

治療院のアクアリウム CO2を添加したい 報告

およそ一か月間のCO2添加を行いました。

Co2添加で分かったことなのですが、

パールグラス

新芽が出ただけで止まってしまう

ショートヘア

草丈が1.5倍になる

ウィローモス

管理が大変なほど増えあちこちに引っ付くようになる

ナヤス

伸びすぎ

ロタラ

全く変化なし

ブセファランドラクダガンとベルベット

スイッチが入り茂みに変わる

ミクロソリウム

大型化する


こんなところです。


光量がないとダメなものがわかってきましたが、面白いのは


ダイソーのフィラメントタイプの電球で照らしていた時だけロタラが赤くなりました。その後白色電球に戻したら、緑に戻りました


という結果でした。


次は植物育成ライトです。



2021年1月23日土曜日

治療院のアクアリウム  CO2を添加したい!編01

  こんにちは、前回ヘアーグラスの定植を試みたのですがそれよりなにより前景草が結構痛んでいたんですね。


 監修のS先生に聞いたところCO2要求が強い植物なのでもっと早く溶けると思っていたとのこと。なんてこと


 治療室にいらしていたけるお客様からも好評なアクアリウムなので枯らすわけにはいかないと今回からCO2添加を目指してやっていきたいと思います。


実際に着手する前に、予習です。


1 CO2は基本毒。(入れすぎると酸欠でエビとか魚が死ぬらしい)

2 植物も光合成中はCO2を吸って酸素を出すが、夜は酸素を吸ってCO2を出して成長している。(なので夜はより酸欠になりやすい)

3 CO2添加方式にはいくつか方法がある

4 自作するとものによっては爆発する(圧力で)


私の場合治療室の待合部分に設置している水槽なので「自作化学式」を選びました。


こういうのです。


家にあるもので

安全に

CO2を添加したい

という視点で考えると化学式になりました。ほかの作り方やメリットデメリットにおいては素晴らしいブログがたくさんありますのでそちらを見ていただくとして、ここでは分子量計算による化学式添加装置の説明をします。

基本の道具はどこかで書かれていたものをパクっています。すみません
材料
500mlの炭酸ペットボトル
逆流防止弁(ダイソーのものを使用しました)
エアレーション用のチューブ(これもダイソー)
ボンド(防水用)
キリやドライバー(穴あけ用)
エアストーン(これもダイソー)


作成手順

ドライバーで穴をあけます。
最初は極省のマイナスドライバーを使い
少しずつ大きめの+ドライバーで開けると楽です。

しっかりと奥まで差し込みます。写真の方向が正解なので逆流防止弁の方向には注意が必要です。

完成です。逆流防止弁とペットボトルのキャップの隙間はボンドでふさぎますが、これは接着というよりも空気を漏らさないようにするためのものです。

あとはこれを500mlの炭酸ペットボトルにつければ完成です。

実際の運用
先に動画を上げておきます。これはちょっと妻が調子に乗って振ってしまったので反応が激しくなってしまっていますが、

振らないでください。お願いします。本当に振らないでください。


さて、中に入れるクエン酸と重曹の量ですが、その前に

なんでこれでCO2が出るの?っていうのとどれくらいのCO2が出るの?っていう話。

クエン酸はHOOC-CH²-COH-COOH-CH²COOH 分子量192.1

重曹は炭酸ナトリウムでNaHCO³ 分子量84.01

CO2を3個作るには クエン酸1個と重曹が3個必要です。

なんのこっちゃって話になりますが、molとかの話になるのでここでは錬金術師っぽく生産系オンラインゲームっぽく考えてください。最低原料で作成しても生産物がたくさんできてしまうあれです。

はいモル質量とか書いてしまいますが、正直読み飛ばしてしまって構いません

このブログでは爆発させたくないので、計算してCO2発生させます。
必要な数字


今回はクエン酸が1mol 重曹が3molの割合で1のCO2が発生する(全部反応した時)
のでわかりやすくクエン酸のほうを基準にします。

標準気体でのCO2 1molは22.4リットル

実際はこんなに厳密には出ません。大体1リットルのCO2を作りたいなーくらいの計算ですので。

クエン酸1molと重曹3molを完全に反応させると22.4×3molのCO2が発生すると仮定して
71.04リットルのCO2がでます。こんなにいらない

1リットルだけでいいので74分の1でいいことになります。

クエン酸は191.1÷74で2.58g
重曹は84.01×3÷74で3.40g

こんな感じ。(いい加減)

というわけで発生させてみます。


youtubeの説明文間違ってるので念のため。