2015年2月3日火曜日

力の入りすぎと、力が抜けない癖

経験のある方も多いのではないでしょうか。

自転車を運転していると、ブレーキをかける際肩にまで力が入ってしまいハンドル操作がうまくいかなくなる。
結果避けることができず、足をついたり自転車から降りてしまう。

字を書こうとすると震えるようになってしまい、まともに字が書けない。

椅子から立ち上がろうとしただけで転びそうになってしまう。


これらは身体操作性が落ちてしまっていることに起因していると私は考えています。



要介護状態を予防する取り組みが始まって10年近く経ちますがいまだ多くの予防施設は筋力トレーニングを主眼に入れています。また、巷ではカーブスに代表されるようなマシントレーニングを用いるジムが盛況です。

これらは、筋力というものが数値化しやすくトレーニングによってその数値が上昇しやすいからです。

わかりやすいから流行る。

単純な図式です。

しかしながら単純な筋力トレーニングでは身体機能は上がらず、中々要介護状態から卒業できません。

筋力を上げる→上げた筋力で何ができるか?

この流れがないからです。

物を握る際、手以外の場所にも力が入ってしまう。これは途中までは筋力がない事が原因ですが、最終的には力を入れる場所と抜く場所のコントロールができないことが問題です。

だからブレーキをかけると肩まで力が入る。自動車の場合はもっと深刻です。

どうしても避けなければいけない状態になった時、避けるという選択が緊張のせいで取れずにぶつかります。

ペンを握り適度に力を入れながら字を書く

持つ
ある程度浮かす
紙に滑らせてインクを出す

この複合動作ができないため、単純な握力に変わり震えます

椅子から立ち上がる→歩き出す というプロセスが操作不能になり

「立ち上がりながら歩き出す」という難易度の高い動作になってしまっている。

単純な筋力トレーニングよりも、手に入れた力を練習によってどう動かすかの方が大切です。


その重要性が最も影響してくるのが「顎」です。

噛むたびに肩までこる

朝起きると顔から肩背中までこわばっている

音が鳴らなくなったけど口も開かなくなった

こんな方は、筋力低下よりも顎の操作に問題があります。

顎を動かす練習が大切です。



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