2020年1月8日水曜日

スポーツの語源と地域福祉への体育振興

 こんにちは、難しい話題が続いていますが申し訳ありません。

 今回は、マス釣りや宝探しはスポーツではないのか?的な話です。

 なんのこっちゃといった話かと思いますが、私が御殿場でかかわっている地域活動の一つに

「かまどまちづくり推進協議会」というものがあり、その団体が地域の体育振興会と合同でやっている催しに関係する話です。

 東京オリンピックが近いので、スポーツという言葉の意味をご存じの方もいらっしゃるかと思います。

ここで改めて説明です

英語「sports」からの外来語がカタカナ語の「スポーツ」

もともとの「sport」という英語は19世紀から20世紀にかけて国際的に使われるようになった言葉です。
 おおもとの語源はラテン語の「deportare」デポルターレです。

その意味は大体こんな感じ
「人間の生存に必要不可欠なことから一時的に離れる、気晴らしをする、または休養をする、楽しむ、遊ぶ」
一言でいえば日常を離れ、非日常を楽しむ
です。

この辺りをさらに詳しく書こうとすると、スポーツ史やスポーツ人類学という別の分野の話になってしまうので、私のブログではここまで。

と、いうわけでいろいろぶっ飛ばしますが
要するにマス釣りだろうと、宝探しだろうと、散歩だろうと、それが人間の生命活動に必ずしも必要でないもので、楽しければ「スポーツ」です。

ちなみに現在の文部科学省が標榜する「体育」も

「身体能力」に過度の重点を置くことは、子供たちの体育嫌いやスポーツ嫌いを助長することにつながりかねないことから避けなければならない

と、明言しています。

また体育は「身体能力」「態度」「知識、思考・判断」のすべてをバランスよく育てることが重要です。

地域に住む様々な年齢、性別、身体能力を持つ住民が、お互いに影響しあいながら何か普段と違うことをする。

それだけで立派な体育振興なのです。

参考資料
文部科学省ホームページ
岸野雄三:「人類学とスポーツ」『スポーツ人類学研究』第 2号2000年


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